大会長挨拶

第10回日本予防理学療法学会
大会長 大渕 修一

 第10回日本予防理学療法学会を2023年10月28日(土)から29日(日)まで北海道函館市で開催するにあたり、皆様にご挨拶を申し上げます。

 予防理学療法学の対象の一つに高齢期のフレイルがあります。フレイルは様々な機能が低下することによる恒常性の破綻を特徴とします。すなわち、フレイルには多面的、すなわちホリスティックな理解が必要になります。したがって、高齢期のフレイルは一例ですが、予防理学療法学の領域は小児から成人も含みます。さらには健康増進、スポーツによる傷害予防、再発予防に資する運動習慣・行動変容などが対象となり、予防理学療法はその学際性に特徴があると言ってもいいでしょう。このようなことから本学術では、テーマを「予防理学療法学の学際性」とし、多職種、多領域の参加ができるものにしたいと考えました。

 開催地となる函館市は人口24万人超の北海道の中核市であり、東京から約1時間20分で訪れることができます。空路の利便性が高いですが、北海道新幹線も開通しており鉄路の旅を楽しむこともできます。函館は世界三大夜景の一つに数えられる函館山をはじめ、古くからの港町として栄えた美しい街並みなど観光名所が多いことでも有名です。また、会場近くの湯の川温泉は、湯量が豊富な温泉として知られ、函館山を眺めながらの入浴は皆さんの良い思い出になることでしょう。

 これまでCOVID-19の影響で、第7回から第9回までWEB開催、もしくはハイブリッド開催してきました。しかし、第10回の記念となる本学術大会は完全対面での開催を予定しております。「学際性」をテーマに様々な職種の方が参加いただけるよう、オーガナイズセッションなど新しい企画も用意いたしました。函館市様のご厚意で函館市民会館および函館アリーナの大きな施設をお借りすることができましたので360演題、参加者1,200名を予定とする盛大に学術大会にしたいと考えています。

 第10回大会をきっかけに、予防理学療法学が更にステップアップことを願って我々準備委員一同、精一杯皆様をお迎えする環境を整えたいと考えております。2023年4月から一般演題の募集が開始されます。皆様、最先端の知見を持ち寄ってお集まりください。たくさんの議論をしましょう!

 心より、お待ちしております。

第6回日本産業理学療法研究会学術大会
大会長 佐藤 友則

 この度、2023年10月28日(土)・29日(日)に第6回日本産業理学療法研究会学術大会を函館市民会館・函館アリーナにて開催する運びとなり、ご挨拶をさせていただきます。

 日本の平均寿命は過去最高を更新して、今後さらに超高齢社会になると予測されています。「人生100年時代」という言葉が話題にのぼるなか、高年齢者雇用安定法の改正で定年を70歳まで引き上げることが求められ、今後さらに高年齢労働者の増加が見込まれます。高年齢労働者は、雇用継続に際してこれまで培った経験や知識などの強みがある一方で、加齢に伴う身体機能の低下を背景とした転倒災害や職業性腰痛が多く、喫緊の課題となっています。2022年9月、厚生労働省の「転倒防止・腰痛予防対策のあり方に関する検討会」の中間報告書では、「労働災害防止のために事業場において理学療法士等を活用し、身体機能の維持改善を図ることは有益であり、国はその支援体制を拡充すべき」と記載されました。産業保健における理学療法への社会からのニーズの高まりを感じるとともに、この分野で理学療法士が、労働災害防止や疾病予防で活躍するチャンスであると考えています。

 そこで今回の学術大会のテーマは、「産業保健における理学療法のポシビリティー」としました。ポシビリティーとは可能性を表す言葉ですが、高年齢労働者の健康づくりや労働災害防止に、理学療法士が社会貢献できる可能性や職域拡大の可能性など、さまざまな可能性を討論する学術大会にしたいと考えています。また、ポシビリティーには、将来性という意味もあります。この分野の将来性にもフォーカスがあたる機会になればと思います。

 シンポジウムでは、産業保健における理学療法の先進国であるアメリカ、オーストラリア、北欧などの国際調査をもとに、海外の現状や実態を知るとともに、日本との違いや海外から学ぶべきことなどをディスカッションできればと考えています。また、オーガナイズドセッションなど新しい企画を組んで、最近の課題について深堀りしていきたいと思います。

 一人でも多くの皆様の参加を歓迎するとともに、良い研鑽の機会として頂けますよう、関係者一同心よりお待ちしております。